10年ぶりの歯医者で念入りクリーニング

乳がんのセカンドオピニオン外来に向かう途中、突然親知らずが痛んだことをきっかけに私は10年ぶりに歯医者に通いました。そこでは生涯大阪で歯周病治療なら減菌を保つことをコンセプトに歯のケアに力を入れている歯医者でした。口内環境チェックでは顕微鏡のような機材でミクロの細菌を映し出し、「これがあなたの口の中ですよ~」と丁寧に教えてくれました。このままでは歯が大変なことになってしまうと恐怖心を煽るかのようでした。

歯医者に通う前の私は歯絶対的な自信がありました。10年間も歯医者に通わなかったのは、歯が痛まなかったため、すなわち遺伝的に唾液の殺菌効果が強く虫歯ができにくい口内だと思っていたからです。しかし、実際に口内環境を目の当たりにして、私の慢心であったことに気づき、10年ぶりにクリーニングがはじまりました。

最初はブラッシング講習でした。使用している歯ブラシを持参して、歯を磨いて、磨き残しがないか、そもそもこの歯ブラシは私にあっているのか念入りにチェックされました。次に歯周病チェックでした。歯と歯茎の間に針金のような器具を刺し、深く入り込んだり、歯茎から出血があったりしたら、歯周病の疑いありというものでした。私はしっかり歯周病の疑いに当てはまりました。

そこでさらに私の口内が危険な状態かを再認識しました。そこから、とがった器具で歯の汚れをガリガリとこそげ落し、ウォッシャーで歯を磨くという本格的なクリーニングがはじまります。この治療も歯茎の中までとがった器具を突き刺し汚れを落とすので、痛みが伴うため麻酔を打ちながら治療します。また一回ではとても終えられないため、エリアごとに歯を6分割してクリーニングしていきます。

麻酔を打っても器具が突き刺さったところは非常に痛く、気が抜けない状態でした。さらに治療後、麻酔がきれた後がめちゃくちゃ歯茎が痛み治療の激しさを改めて実感しました。そのようなクリーニングを約半年続け、私の歯は10年ぶりにきれいになりました。今回の教訓は、歯が痛まないからといって10年も放置しないことです。何もなくてもメンテナンスという意味で歯医者には通う必要があると思いました。